新感覚SF 中学生向け図書『ペンギン・ハイウェイ』森見登美彦
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こんにちは!

マレーシア在住、超文系大学生のHINAKOです!

 

 

本日は、大人気作家の森見登美彦

『ペンギン・ハイウェイ』

をご紹介いたします。

 

 

一体なにが新感覚SF小説なのか、

詳しく書いていきますのでぜひご覧ください!

 

著者・森見登美彦とは

森見登美彦(もりみ とみひこ)は奈良県出身の

ファンタジー・SF作家です。

 

2003年、彼が大学生のころに

『太陽の塔で第15回日本ファンタジーノベル大賞

受賞し作家としてのデビューを果たしました。

 

 

京都を舞台にした作品が多く、

ジブリ作品のような美しい情景描写

独特な文体には多くのファンがいます。

 

 

2006年に発表した『夜は短し歩けよ乙女』

直木賞候補に選定されるなど多くの話題作を

生み出しました。

 

 

今回紹介する『ペンギン・ハイウェイ』では

第31回日本SF大賞受賞

を受賞したのちアニメ映画化もされています。

 

たくさんのヒットを生み出す

目の離せない作家さんですね!

 

 

あらすじ

 

これはひと夏の少年の物語。

 

主人公、アオヤマ君は小四の男の子。

新興住宅で両親と妹と暮らす彼は、

とても勤勉で努力家です。

 

たくさんの本を読み、自ら動いて探検し、

研究し、ノートに書き綴ります。

 

そのため彼自身も「将来偉くなるだろう」と

考えています。

 

そんな彼の楽しみは、歯科のお姉さんに会う事。

聡明なアオヤマ君の好きなものは

甘いお菓子とお姉さんのおっぱいなのです。

 

ある日、彼の通学路の空き地に

突然ぺンギンの群れが現れます。

 

アオヤマ君はその謎を解くため、

「ペンギン・ハイウェイ」研究を開始しました。

 

研究が進むにつれ、アオヤマ君は

ペンギン、お姉さん、海の関連性に

気がづいていく...。

 

 

独特なストーリー展開にハラハラ、

登場人物たちの会話に笑ったりしながらも、

ちょっと切ないラストに心打たれる作品です。

 

新感覚SF小説

 

本書のカテゴリーはSFですが、

宇宙戦争のような壮大で、非現実的な物語ではなく

私たちと同じ世界線で繰り広げられていきます。

 

そんな現実的なフィールドで起こる

ファンタジックな出来事。

 

 

いつもの森見節な文体の作品ではないが、

そのポップで不思議な世界観さすが!

思わず言いたくなる魅力があります。

 

 

アニメ映画化もされていますが、

私は、ぜひ先に原作を読んで欲しいと思います。

 

 

特に中学生の皆さんには、

この作品を通して想像力

養うことができると思います。

 

なぜなら本書は、

頭の中でイメージ化することが

難しい世界だからです。

 

だからこそ読み終わる頃にはきっと、

唯一無二のその子だけの

情景が広がっていると思います。

 

 

魅力的な主人公

主人公のアオヤマ君は

とても魅力的な人です。

 

彼は、「いくつもの研究を抱えている」、

賢くて多忙な小学生であり、

純粋に不思議に思ったことを突き詰めていく

その素直さが印象的です。

 

 

アオヤマ君の一直線な性格は、

いつもと違う通学路を歩いて帰った

あの時のドキドキを思い出させてくれます。

 

 

色々な人間の間で揺れ動く中学生の皆さんには、

主人公の姿は刺さるのではないでしょうか。

 

 

 

 

また、本書の”アオヤマ君"の描き方

とても魅力的です。

 

このどこか大人びている少年を描くためには

普通、周囲の大人をバカなものとして描くことが多いです。

 

しかし本作は、社会を汚らわしいものとして描くのではなく、

平和な新興住宅地を舞台にしたまま、

キラキラした少年の青春を見事に描いています

 

SFならではの希望あふれる

世界観にあなたも引き込まれてしまう事でしょう!

 

最後に

 

作中、アオヤマ君はこんなことを言います。

他人に負けるのは恥ずかしいことではないが、昨日の自分に負けるのは恥ずかしいことだ。
1日1日、ぼくは世界について学んで、昨日の自分よりもえらくなる。

『ペンギン・ハイウェイ』森見登美彦

 

この考えが持てたら、無敵ですよね...。

 

他人からの見え方や評価を気にしすぎてしまうみなさんへ。

ぜひ、主人公のアオヤマ君に触れてみませんか?

 

 

それでは。

HINAKO

※この本に興味を持った方は、
こちらからご覧ください。

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