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ドイツの画家、版画家である
アルブレヒト・デューラーが1509年に描いた
祈る手」の話に感動したので紹介します。

祈る手」はキリスト教会で
長く愛されていきた絵のひとつです。


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いまから500年ほど前、
ドイツのニュルンベルグの町に

「デューラー」と「ハンス」という
二人の若者がいました。

2人とも子沢山の貧しい家に生まれ、
小さな時から画家になりたいという夢を
持っていました。 

2人は版画を彫る親方の元で
見習いとして働いていましたが、
毎日忙しいだけで絵の勉強ができません。

思いきってそこをやめて
絵の勉強に専念したいと思いましたが、

絵の具やキャンバスを買うお金も
ままならないほど貧しく、
働かずに勉強できるほど余裕はありませんでした。

ある時、ハンスがデューラーに
1つのことを提案しました。

「このままでは2人とも画家になる夢を捨てなくてはいけない。
 
 でも、僕にいい考えがある。

 2人が一緒に勉強はできないので、1人ずつ交代で勉強しよう。

 1人が働いてもう1人のためにお金を稼いで助けるんだ。

 そして1人の勉強が終わったら今度は、別の1人が勉強できるから、

 もう1人は働いてそれを助けるのだ」

どちらが先に勉強するのか、
2人は譲り合いました。

「デューラー、君が先に勉強してほしい。

 君の方が僕より絵がうまいから、

 きっと早く勉強が済むと思う」

ハンスの言葉に感謝してデューラーは
イタリアのベネチアへ絵の勉強に行きました。

ハンスはお金がたくさん稼げる鉄工所に
勤めることになりました。

デューラーは、
「1日でも早く勉強を終えてハンスと代わりたい」

とハンスのことを思い、
寝る時間も惜しんで絵の勉強をしました。

一方残ったハンスはデューラーのために
早朝から深夜まで重いハンマーを振り上げ、
今にも倒れそうになるまで働きお金を送りました。

1年、2年と年月は過ぎていきましたが
デューラーの勉強は終わりません。

勉強すればするほど深く勉強したくなるからです。

ハンスは
「自分がよいと思うまでしっかり勉強するように」
との手紙を書き、

デューラーにお金を送り続けました。

 

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