奥様を亡くした男性が、奥様の遺品を
断捨離するときの心情を書いた記事が、
ネットで話題になっているので紹介します。
奥様を亡くした男性の断捨離
今日の朝日新聞に掲載されている、今年3月に奥さまを亡くした男性の投書。奥さまの服を断捨離しながら動いていく気持ちを表す表現、引き込まれる文章、最後の言葉に涙してしまった。 pic.twitter.com/UHaUfTldY7
— みかこ【おこづかい帳】 (@8341195) 2019年5月19日
【記事全文】
世帯をもって2年、
かけがえのないパートナーであった。
ともに暮らした老人ホームの
収納棚に残された衣服の整理を始めた。
つらいな。
「断捨離」という言葉が世に喧伝されてから
ずいぶん日がたつが、いまだに衰えを知らない。
なんのかんのと言っても、
そう簡単に捨てられないからであろう。
寂しさを吹っ切らねばなるまい。
妻の肌を守り、身を飾った衣装たちに
「ありがとう」と、一つ一つ頭を下げながら
袋に移していった。
「感謝離」という表現が頭をよぎった。
うん、こいつはいい。
それにしても、よく着たもんだ。
すっかり貫禄がついて古びている。
ほら、このパジャマなんか
襟がすり切れているじゃないか。
捨てるのは切ないが、
私が天国に行ったら
一緒に新しいのを買いに行こう。
新陳代謝だ。
ああ、これは「代謝離」だ。
気持ちが晴れた。
棚から袋へ運ぶ 手の動きが
リズミカルになった。
62年のパートナーだった、
と考えたのは誤りだった。
2人の間に終止符は存在しない。
これからもずっと夫婦だ。
どこまでも。
いずれ会える日が来る。
会えば、まず出かけよう、
ショッピングに。
この投稿に関するコメント
そんな風に思える方と出会えて、長年つれ添えたことは何よりの幸福だと思う。今の世の中、結婚しない人も増えてきたし…羨ましい。素敵な話し。
— mumumi (@mumumi33) 2019年5月19日
先日、夫と、亡くなってもきっと会いにくること、霊感がなくてわからないといけないから先に死んだほうの棺に鈴をいれようと約束しました。鈴を鳴らして会いにこようって。
生きていても亡くなっても一緒にいることは変わりません。
でも会えなくなるのはつらい。
亡骸なんて見たくない。— かしこ@のんびりまったり (@2028Ko) 2019年5月19日
私もこんな風に思える旦那様と出会えますように
もう一度会ったら天国でショッピングかー。素敵だなー。
天国もポイントカードとかあるかな。全部似合っちゃうから全部買って良いよって言って欲しいなー。(結局全部似合っちゃうんですよねもうこれは紛れも無い事実なんで仕方ないんですよね)
— 🐷とんこ🐷 (@tontontonko2525) 2019年5月19日
感動しました。
そして、「おばあちゃんとあと何回会えるかと思うと寂しいけど、それを言ったら『100年後にはみんな死んでるのよ。あの世で会ったらまたお茶でも飲みましょう』と言われて泣いた」という投稿を思い出しました。
宗教は信じないですが、自分もあの世の存在は信じたいと思います。🙏— 村川遊多@ゆうた (@henmal1234) 2019年5月19日
縁は奇なるもの、62年もの歳月を共に過ごせる相手と巡りあえたのは紛れもなく短い人生における幸福でしょう。
元々は赤の他人同士、必ずしも良い事だけではない共同生活だったでしょうが、最後に感謝の気持ちを言える事が幸福の証。
「本当のありがとうを言える気持ちはどんなだろう?」by EPO.— 星川 真夜(しんや) (@asitafukukazen1) 2019年5月19日
きっと素敵な夫婦だったんでしょうね。
天国でのショッピング。
その情景が目に浮かんできました。
とても感動しました。
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