日本語を横書きしたときに、
たまに右から左に書かれているものを
目にしたことはありませんか?
特に古いものに多いようです。
その理由について書かれた投稿が、
ネットで話題になっているので紹介します。
それではご覧ください。
日本語の横書きを右から書く理由
昔の日本語、横書きなのに右から左へ書いてるの、ありますよね。『館 道 武』とか。あれどういう理屈か知ってます?あれ、横書きじゃないんですよ。古来日本には横書きなんぞございません。あれは「縦書きを一文字ずつ書いてある」のです。そう思うとすんなり読めるでしょ。『館 道 武』
— 田中泰延 (@hironobutnk) December 17, 2011
これ、必ず引き合いに出されるけど
船舶なんかもそうですけど、
左舷 横書き
右舷 縦書きのダブルスタンダード。
これは
「進行方向から読むように」
というゲン担ぎの意味もあります https://t.co/zUdYR5CjQq
— 田中泰延 (@hironobutnk) July 19, 2020
昔はすべて右から左に書いていた?!
昔の日本では「縦書き」でも「横書き」でも、
「右から左」へと書いていくのが
普通だったからなのです。
漢字は、右から左へと読み進めることを前提に、
文字の形が作られています。
一つの字を書き終えた後は、下に進む、
あるいは左(もしくは左上)に
進むように決められていました。
だから、昔は「縦書き」でも「横書き」でも
「右から左」へと書いたのです。
ただし、「扁額」が「右から左」に
書かれている理由として、他の説もあります。
「1行1文字のマス」に「縦書き」したから、
「右から左」に書かれたのだというのです。
この説によると、「横書き」ではなく、
「縦書き」のルールで書かれた結果が、
「右からの横書き」に見えているということになります。
「横書き」が「左から右」に変わった理由は
江戸時代後期に蘭学など欧米の学問や文化が
日本に入ってきたことによるそうです。
1788年にオランダの文化や学問を紹介した
「蘭学階梯」が刊行され、
その中で「左からの横書き」の
オランダ語が紹介されています。
1885年に作成された外国語の辞書では、
まだ「日本語は縦書き、外国語は横書き」
で表記され、
辞書を90°回転させないと読めない
という不便さがあったといわれています。
その後、外国語にならった
「左からの横書き」文化は日本に浸透し、
第二次世界大戦前には随所で、
日本語でも「左からの横書き」の文書が
できていたようです。
ちなみに、新聞が見出しで
「左からの横書き」を採用したのは、
終戦直後の1946年1月1日の
読売報知新聞が最初だとされています。
一方、裁判所では長い間、
「縦書き」文書だったのですが、
やっと2001年1月1日から
「左からの横書き」が用いられるようになりました。
日本語で「左からの横書き」が浸透したのは
欧米の文化が入ってきたことがきっかけでしたが、
古いお寺や神社はそれ以前からあるわけで、
だから「扁額」は「右からの横書き」なのです。
ちなみに、書道の世界では、昔にならい
今も「右からの横書き」のスタイルが
踏襲されているようです。
こうしてみると、今では一般的な
「左からの横書き」の歴史は
けっこう浅いものといえますね。
出典元:kostrivia.com
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なるほど、超納得です。
知らなかったことを知ると
嬉しですね!!
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