動物を飼うということ
動物を飼うということは、
その成長を見守り、一緒に生活をすること。
これはとても幸せな時間です。
しかし、彼らはいつまでも
赤ちゃんではありません。
人間同様老いていきます。
いや、人間よりもずっと早く。
ここで一枚の写真を紹介します。
男性と老犬が湖の中にたたずむ写真。
その老犬は重い関節炎を患い
動くこともままなりません。
男性は少しでも痛みから解放しようと
愛犬を抱え毎日湖に連れて行っています。
写真に写っている男性の名は
アメリカ在住のJohnさん。
そして彼に抱きかかえられているのは
愛犬のShep。
Shepは生後8カ月の頃に
Johnさんのもとにやって来ました。
そのShepも、もう19才。
人間の年齢にしたら
100才はゆうに超える高齢です。
年をとったShepは重い関節炎にかかり、
そのあまりの痛さに食事も眠ることさえも
ままならなくなってしまいました。
もう活発に動くことも
一緒に遊んだりもできません。
しかし、JohnさんのShepへの思いは
そんなことでは消えませんでした。
彼は動けなくなったShepを連れて
湖へ行くようになりました。
そして、Shepを抱えて水の中に入るのです。
水に入ると浮力により一時的ではありますが
関節炎の痛みが緩和されるといいます。
Johnさんは毎日毎日Shepを湖に連れて行き
少しでも痛みがやわらぐよう
つとめているそうです。
この写真を撮影したフォトグラファーの
Stonehouseさんは、
「写真を撮ったとき、Shepはパパ(Johnさん)の腕の中で眠っていました。それも、とても穏やかな表情で」
と語っています。
なんの心配もなくスヤスヤと眠る表情は
まるで子犬のように。
関節の痛みもやわらぎ何より大好きな
Johnさんと一緒にいて安心しているのでは
ないでしょうか。
Shepはその後、
20歳の誕生日を迎えた1ヶ月後の、
2013年7月に無事老衰で昇天したそうです。
動物を飼う期間は人間にとっては
長い人生の一部分かもしれません。
しかし、飼われた動物はその人との時間が
生涯そのものなのです。
動物を飼うときは、
彼らの寿命が1年であっても20年であっても、
そのことを忘れてはいけません。
Johnさんのような愛情こそが人間と動物、
双方の幸せにつながるのではないでしょうか。
Shepが死んだ後インタビューで
Johnさんは微笑みながらこう語ったそうです。
「相棒がいなくなって寂しくないですか?」
「もちろん、寂しい。
けれど僕たちは愛に満ちた日々を一緒に過ごした。
彼は僕にとって大きな贈り物だった。
だから僕は彼を送り出しても幸せなんだ。」
出典元:facebook.com
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