ある日、一台の家畜輸送トラックが
食肉工場へ向けてオーストラリア東部の
高速道路を走っていました。
荷台に積まれていたのは
数十頭のブタでした。
当時まだ4か月だった
子ブタのウォンバットも、
そのトラックの中にいました。
ウォンバットは自分の命が
危険にさらされているのを感知したのか、
短い前足で荷台の縁に足をかけると、
小さな体を持ち上げ、走行中のトラックから
道路へと飛び降りました。
トラックのすぐ後ろを走行していた
車のドライバーと助手席の友人は、
一部始終を目撃していました。
突然前を走るトラックから
ブタが逃げ出すなんて、
滅多に目にする光景ではありません。
二人はその光景を見て驚くと同時に、
子ブタは死んでしまったのではないかと
心配になり、車を停止して子ブタの様子を
確認しにいきました。
子ブタは生きていたものの、
道路に体を叩き付けられ、
ひどく傷ついていました。
彼らは子ブタは抱え上げると、
車で野生動物専門のリハビリセンター
へと急ぎました。
診察の結果、子ブタは眼窩の骨に加え、
体中に怪我を負っていることが判明しました。
その晩を乗り越えられるかさえ、
わからない状態でした。
ウォンバットは奇跡的に
一命をとりとめました。
数ヶ月後には傷も癒え、
３キロ弱だった体重も40キロ以上になり、
立派な雌ブタに成長しました。
น้องหมูที่หนีตายออกมาจากรถบรรทุกระหว่างทางไปโรงฆ่าสัตว์ในออสเตรเลียตอนอายุแค่4เดือน วันนี้โตแล้ว ยังมีแผลเป็น+กรามและจมูกเบี้ยว แต่มีความสุข pic.twitter.com/K61QPgxurf
— Gratitude DNA (@GratitudeDNA) January 10, 2017
食肉になる運命を逃れたウォンバットは、
動物保護センターでの新生活をスタートさせました。
ウォンバットは、怪我の影響で
鼻と顎が少し曲がり、頬にも
傷が残ってしまいました。
それでも、陽気に快適な環境での暮らしを
満喫しています。
また、保護センターに訪れる子どもたちや
養護施設などに暮らす人々に
毎日癒しを与えているそうです。
愛嬌たっぷりのウォンバットは
今や保護施設のアイドル的存在ですが、
この穏やかで人懐っこい性格は
ウォンバットに限ったことではないそうです。
保護施設の創設者の方は、
ウォンバットは特別なわけじゃない。
あのトラックに乗っていた他のブタたちもウォンバットと同じように
生きることを望んでいただろうし、
愛情にも飢えていた。ウォンバットは運よく逃げることができただけ。
他のブタもきっと、
乗っているトラックの向かう場所や、
自らの運命について察していたのだと思う
と語りました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーわたしたちが日ごろ、
何気なくいただいている食事は
いろんな命が集まってできているもの。
感謝の気持ちを込めて
命をいただきたいものです。
多くの人に知ってほしいので、
シェアして拡散してください。
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