「できる!できる!できる!」
ある幼稚園児が10段の跳び箱に挑戦する
奇跡の跳び箱の動画と彼の母親への想いが
ネットで話題になっているので紹介します。
その軌跡は、鹿児島県霧島市にある
認定こども園の高千穂幼稚園で起こりました。
その幼稚園児は、涙を拭いて何度も何度も
10段の跳び箱に挑戦します。
それには、深い理由がありました。
感動の連鎖を呼ぶ『奇跡の10弾跳び箱』のお話。
それではご覧ください。
「できる!できる!できる!」奇跡の10段跳び箱
この奇跡が起こったのは、
鹿児島県霧島市牧園町にある
認定こども園の高千穂幼稚園です。
この幼稚園では、園児の集大成イベント
として、卒園式で年長園児全員が
10段跳び箱に挑戦するそうです。
ところが、この動画では、1人の園児しか
10段の跳び箱に挑戦していません。
この動画が撮られたのは、
年長の園児が卒園式を1か月後の、
2016年の2月の発表会でのことでした。
年長組の上村凌くんは、
母親が病気の療養をするため、
卒園の日を待たず、
鹿児島県霧島市から
引っ越さなければいけなくなりました。
そこで、その園児の最後の登園日となった
この2月の発表会の場が、上村凌くん
たった1人の卒園式となったのです。
上村凌くんには卒園証書が渡され、
彼は最後の授業で描いた両親の似顔絵を
出席してくれた父親に手渡しました。
そして、
療養中で、この日の式には来れなかった
母親の千枝さんに向けて、上村凌くんは
大声でメッセージを送りました。
「強い心を持ちなさい」
泣き虫の僕にいつも先生たちが言ってくれました。
とび箱、レスリング・・・
涙が出ることもあったけど、
みんながたくさん応援してくれました。僕は明日、
長崎へ引っ越します。お父さん、お母さん、
3人で頑張ろうね!ありがとうございました。
そして、上村凌くんは卒園式恒例の
10段跳び箱に挑戦しました。
「できる!できる!できる!」のエネルギーが奇跡を起こす
そびえたつ10段の跳び箱。
何度も勢いよく走りだしますが、
10段跳びに何度も失敗...
年長とは言え、
背の小さい上村凌くんには10段の跳び箱は
高い壁となって立ちはだかります。
ですが、何度も10段跳びに失敗するも、
上村凌くんは諦めることなく、何度も何度も
10段跳びに挑戦します。
10段跳び箱の上で涙をぬぐう上村凌くん。
そのとき先生が叫びます。
「年長!みんなで力を貸してあげて!」
年長園児たちが舞台から次々と、
10段跳びに挑戦している上村凌くんの元に
集まってきました。
上村凌くんを取り囲んで
円陣を組む年長の園児たち。
「できる!できる!できる!」
年長の園児たちは10段跳びに挑戦する
上村凌くんにパワーを注入したのでした。
再度、10段跳びに挑戦する上村凌くん。
そして、
10段跳びを見事に成功!
沸き上がる歓声!
上村凌くんは声援を送り見守ってくれた
父兄らが座る保護者席に対して一礼をし、
そして担任の先生と
喜びのハイタッチとハグを交わしました。
10段跳びの成功もさることながら、
成功したあとの上村凌くんの
礼儀正しい振る舞いにも感動しました。
それでは、もう一度動画をご覧ください。
出典元:shirutoku.info
できると信じて疑わない心。
それを応援する友。
どんな困難の壁が立ちふさがっても、
諦めずにやればできることを教えてくれた
上村凌君、
そして、困っている人がいるときに
気持ちを込めて応援したら、
凄いエネルギーを与えることができる
と教えてくれた園児のみんなに感動しました。
上村凌くんが10段跳びに成功した姿は、
彼の父親も撮影していて、自宅で待っていた
母親は何度も何度も繰り返しその動画を
見続けたとのことです。
病気療養中のお母さんに、
彼の10段跳びの動画は最高の薬に
なったことでしょう。
この10段跳び箱の成功から7か月後、
母親の千枝さんは心配した後遺症もなく
順調にリハビリを続けながら
回復されているとのことです。
園児の頑張りと「できるできるできる!」に
涙が溢れるほど感動しました。
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