日本語大賞 文部科学大臣賞受賞作品
「おとうさんにもらったやさしいうそ」が
ネットで話題になっているので紹介します。
それではご覧ください。
おとうさんにもらったやさしいうそ
日本語大賞
文部科学大臣賞受賞作品(小学生の部)朝から泣いてしまいました。 pic.twitter.com/JcS3gJuQQL
— アルフォンス 【アル松】 (@Alfons226) February 26, 2021
ぼくのこころにひびいたことばは、「おとうさんはちょっととおいところでしごとをすることになったから、おかあさんとげんきにすごしてね。」です。そのときぼくは二さいでした。とても小さかったのでちょくせついわれたのはおぼえていませんが、いってくれたときのどうががおかあさんのスマホにいまでものこっているので、すきなときにきくことができます。
このふつうにおもえることばがぼくのこころにひびいたりゆうは、じつはこれがおとうさんがついたうそだったからです。このことばの一しゅうかんごに、おとうさんははっけつびょうでしんでしまいました。そして、このことばをおとうさんがのこしたのはびょうきがわかってにゅういんした日でした。おとうさんは、あえないあいだにぼくがかなしまないように、わざとうそをつきました。うそはふつうよくないけど、これは、おとうさんがぼくのためについてくれたやさしいうそだとおもいます。このことばをどうができくと、おとうさんにあってみたくてすこしかなしいきもちになります。でもかなしいだけじゃなくて、かなしませないようにうそをついてくれたおとうさんのやさしさをおもって「がんばろう!」とおもえます。おとうさんがしんでしまったことはしっているけど、おとうさんのうそがほんとうになって、いつかよるおそくにドアのまえで「ドアをあけて。かえってきたよ。」といっているおとうさんにあいたいです。こうおもえるのも、おとうさんのやさしいうそのおかげです。
ぼくからおとうさんにつたえたいことがあります。「おとうさん、うそがばれてるよ!だってまわりにびょういんのどうぐがいっぱいあるし、おとうさんがよこになっているし、めからなみだがちょっとだけでているし、こえがさびしそうだから。」でもぼくは、だまされているふりをしつづけようとおもいます。
おとうさんがやさしいうそをついてくれたおかげで、ぼくのこころはつよくなれています。これからもおとうさんのことばをまもっておかあさんとげんきにすごしたいです。おとうさん、やさしいうそをありがとう。
この投稿に関するコメント
外回り中ですが…
車を停めてる車の中…
涙が止まりません(´ノω;`)。
このツイートに出逢えたこと、この素晴らしいツイートをあげてくださったこと…
この子にも、この子のお父さん…御家族様に感謝感謝です。優しい嘘。
こんな優しい優しい嘘なら…ついてもいんだよね。
世界で一番優しい嘘です😭— kome (@kome40467301) February 26, 2021
号泣でした。
私も36年前の1歳の時に父親を亡くしました。
これ読んで親父に会いたくなりました。会いたいなぁ親父。
そしてこの子に頑張ってほしい!
自分も頑張ります!— やまちゃぱ (@ifHIpMgzVRzrXmD) February 26, 2021
この作文、誰も傷つけないよう細心の心配りすら感じ、心が洗われます。お父さんのことも、お母さんのこともそう。何より、作者自身の寂しい気持ちを最小限に抑え、「みんな同情してくれなくてもいいよ」と言われたかのような読後感が残ります。
これからも作文を書いて下さい。また読ませて下さい。
— Tiny Neutron (@Neut_Neutron) February 26, 2021
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お父さんのやさしいうそは、
しっかり見抜かれ、真意は伝わってましたね。
とても感動しました。
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