ある投稿者が結婚したときの
おじいちゃんとのエピソードが、
とても感動的だったので紹介します。
それでは、ご覧ください。
末期がんのおじいちゃんのために病院へ
10年前、夫の実家に結婚の挨拶に行った時、初孫の結婚を誰より喜んでくれた夫の祖父。その1ヶ月後、祖父に末期ガンが見つかった。
そこから嘘みたいにガタガタと体調を崩し、祖父は入院して寝たきりになった。
結婚式は翌年の予定だったのだけど、義母たっての希望で前倒しできる式場を探した。
— ゆら (@rununculus123) February 22, 2020
その間にもどんどん祖父の容態は悪化していき、祖父は眠っている時間が長くなった。結婚式に出席するのはもう難しそうだった。
「結婚式は予定通りでいいから、じいちゃんに見せるためにこっちで和装の前撮りをしてほしい」
義母から頼まれた。
残された時間は少ない…夫と私はその週末に帰省した。— ゆら (@rununculus123) February 22, 2020
夫一家が昔からお世話になっている写真館で和装の前撮りをした。写真を撮り終えた後、義母は意を決したように言った。
「このまま病院に行って、じいちゃんに二人の姿を見せてあげてもらえない…?」
義父は反対した。病院には色んな病状、環境、心境の人がいて、快く思わない人もいるかもしれない。
— ゆら (@rununculus123) February 22, 2020
義父に反対され、義母は言葉をつげずにいた。すると普段は無口な夫がはっきりと
「俺はじいちゃんに見せたい。行こうよ、行かないとお母さんは一生後悔する」
写真館のおばちゃんたちもよーし!じゃあ急いで行こう!ほらお嫁さん裾気をつけて!と介添してくれて、みんなで病院に駆けつけた。
— ゆら (@rununculus123) February 22, 2020
病院の許可を得て、私たちは祖父の病室に向かった。
紋付袴と白無垢で病院の廊下を行進する一団。異様な光景に、人が次々に病室から顔を出してくる。
祖父の病室について夫が声をかけると、酸素の管をくわえた祖父は目を開け、言葉は発せないけれど、「うう…うう…」と涙を流して夫の手を握った。
— ゆら (@rununculus123) February 22, 2020
義母は泣いていた。私はなぜか泣いてはいけない気がして、無理に微笑んでいたと思う。
祖父の病室を出たら、驚いた事に、たくさんの患者さんとお見舞いのご家族たちが廊下に出て、私たちを待っていた。わあ!お嫁さんだ!おめでとう!たくさんの人が満面の笑みで私たちを拍手で見送ってくれた。
— ゆら (@rununculus123) February 22, 2020
まるでそこが病院じゃないみたいに明るい時間だった。初めて会った人からこんなに「おめでとう」をもらったのはあれが最初で最後だと思う。
それから1週間も経たずに、祖父は旅立ってしまった。あの日義母と夫が決断してくれた事を、10年経った今も、私は、そしてきっと義父も、心から感謝している。
— ゆら (@rununculus123) February 22, 2020
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孫の姿を見たおじいちゃんは、
とても嬉しかったことでしょう。
一生で一番の喜びだったかもしれませんね。
とても感動しました。
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