新型コロナウイルスの感染者や犠牲者が
依然、世界中で増え続けています。
症状が重症化して入院すると、
たとえ死期が近づいたとしても
家族と面会することも叶いません。
それは、患者や家族にとって、
二重の苦しみとなっています。
アメリカに住むジョナサン・コエリョは
32歳の若さで新型コロナウイルスに感染しました。
そして、重篤化し入院を余儀なくされました。
改善の兆しが見えたものの、
状態が急変し、挿管による気道管理に
移ることになりました。
そのときにジョナサンは死を覚悟し、
妻と二人の子どもに最期の手紙を書きました。
そして、2020年4月22日、ジョナサンは急逝。
コロナウイルスによる肺疾患COVID-19により、
全身の臓器にダメージが生じていたため、
医師らはジョナサンを人工的な
昏睡状態にして治療を試みました。
その昏睡状態の中で32歳の彼の心臓は突然、
機能不全に陥ったと医師らは説明しています。
悲しみに暮れたジョナサンの妻ケイティに、
病院スタッフから夫の所持品が渡されました。
その中の、ジョナサンのスマートフォンの
電源を入れると、画面に自分と2人の子どもに
宛てられた別れの手紙が表示されました。
死の間際にジョナサンが、
妻と2人の子どもにささげた
優しい最期の言葉は、
ケイティのFacebookで公開され、
世界中に哀悼の気持ちを広げました。
ジョナサンからの別れの手紙
出典元:boredpanda.com
【翻訳】
「君たちを心から愛しているよ。君たちのおかげで僕は望みうる最もすばらしい人生を送ることができた。君の夫であること、ブレイディンとペニーの父親であることをとても嬉しく、誇りに思っている。
ケイティ、君ほど思いやりがある素晴らしい人を僕は知らない。君は本当に特別な人。どうか僕が君を愛したのと同じくらいの情熱で幸せな人生を全うしてほしい。君のすばらしい母親ぶりを見るのは本当に素晴らしい経験だった。
ブレディンに伝えてほしい。彼は僕の親友、そして僕は彼の父親であることを誇りに思っていると。そして彼のこれから成し遂げることすべてが僕の誇りであると。
ペネロペに伝えてほしい。彼女はプリンセスで、人生でやりたいことは何でもできると。
僕は本当に幸せだ。
僕と同じように、君や子どもたちを愛してくれる人に出会ったら、どうか自分のことを、まず考えてほしい。僕は君たちには何があってもいつも幸せでいてほしいんだ。」
ジョナサンさんは別れの手紙で、
どれだけ家族を愛しているか、
最後にもう一度、伝えました。
世界中の多くの人が、彼の想いに共感し、
彼の早すぎる死を悼み、大切な人を失った
家族の喪失感や痛みに心を寄せています。
また、彼の早すぎる死は、
新型コロナウイルスの恐ろしさを
改めて世界に伝えることにもなりました。
ジョナサンの冥福を祈ると共に、
残された家族の心に1日も早く
平穏が訪れることを願います。
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